一般内科や消化器内科、心臓外科や整形外科など、どの医療現場でも診療科目の種類は同じようなものでした。しかし近年、古くからずっとあるものがなくなるということはあまりないものの、医療の必要性の上昇に応じて多様化は進んできているのが現状です。そのため、新たにな診療科目の創設も増えてきました。当然、看護師に対してもそれぞれで特別な専門知識を求められるようになってきています。
そのため、看護師の選択肢も増え、生活習慣病科や禁煙外来といった新しい部署で活躍する人も増えています。特に生活習慣病の問題は拡大してきており、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの自覚症状があまりない疾患に対して、いかに対策を取るかが大きな課題になっています。患者に直接指導を行う看護師の役割は大きく、複数の疾患の関連性についてもよく理解して、患者の指導を行えるようにならなければなりません。
また、禁煙も治療として行われるようになって久しく、どうしても煙草をやめられない人のメンタルケアを行いながら適切なアドバイスをしていくことが求められています。多様化する診療科目では共通して必要になる会話や注射などの基本スキルもあるため、今までの経験を活かして他の診療科目で働くことは可能でしょう。
しかし、新しい診療科目に移る時は、知識面で新たに学ばなければならない内容が多くなります。とはいえ、新たな専門知識を獲得することによって看護師としての活躍の場は広がるので、スキルアップを図るためには、新設の診療科目は狙い目です。診療科目の多様化が起こってきた影響は、看護師にとってはチャンスです。専門性を身に付け、自分に合った医療の現場で働くことができれば、看護師として成長できるでしょう。