就職して働き始めてみたものの、この雰囲気や専門内容は自分には合わないと感じてしまう看護師は少なくありません。診療科目を選んで就職してしまった場合や、就職直後に決めなければならない場合によくあるようです。自分が思い描いていたような仕事ができなかったり、現場の独特な雰囲気や患者の性質に肌が合わなかったりする場合、転職や辞職という道を選ぶ人も少なくありません。
このような事態に陥らないためには、実際にいくつもの診療科目で看護師として働いてみてから専門領域を選ぶことがポイントで、就職先を決める時点から意識しておかなければなりません。就職先によって教育システムに違いがあるので、教育システムの一環としてローテーションを組んでいる就職先を選べば少なくとも2つか3つ、多ければ6つ以上もの現場を経験することができるでしょう。
診療科目のローテーションシステムがある病院では、数週間から数ヶ月といった期間だけ仕事を体験することができるため、仕事内容や現場の雰囲気などを確認した上で自分に合っているものを探し出せます。そのため、失敗しない診療科目選びの実現には、ローテーションのシステムを導入している就職先を選ぶに越したことはありません。
しかし、転職をしたときには同じ教育システムを受けられるとは限らず、ローテーションには入れてもらえない職場がほとんどです。初めて看護師として働くときにだけ受けることができるシステムであることがほとんどなので、これから看護師デビューをする方は、ローテーションを経験できる就職先を選ぶことをおすすめします。